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2021.09.13

M-SPO広場にイサム・ノグチのプレイスカルプチュアを設置しました!

「子どもたちの記憶に残るまちなかをつくるー。」M-SPOはその強い思いで芝生の広場を整備し、アリーナやイベントの運営をおこなってきました。この場所に、水戸ど真ん中プロジェクトの一環としてこの秋、世界的彫刻家であるイサム・ノグチのプレイスカルプチュアを水戸市協力のもと設置いたしました。

この作品は、日常生活の中にアートを持ち込みたいという思いでイサム・ノグチがデザインした、子どものための遊具彫刻の一つです。青空にそびえたつ水戸芸術館のタワーとのコラボレーションも楽しめます。街の真ん中にある触れて遊ぶことのできる現代アートとして、多くの皆様に親しんでいただけると幸いです。

イサム・ノグチの《プレイスカルプチュア》

東京都美術館(上野公園内)にて、4月24日から8月29日まで特別展「イサム・ノグチ 発見の道」が開催されました。注目作品の一つであった《プレイスカルプチュア》は、同展の企画趣旨に賛同した株式会社茨城放送の協力によって、新規に制作されました。

展覧会が成功裏に閉幕となり、この度、《プレイスカルプチュア》が南町三丁目の自由広場(M-SPO)に設置されることとなりました。

20世紀を代表する芸術家、イサム・ノグチ(1904~1988年)は、彫刻、舞台美術、プロダクトデザインなど幅広い分野で足跡を残しました。ノグチは「大地を彫刻する」という壮大な哲学をもち、遊園地の構想もそのひとつでした。そしてそこに置かれる遊具彫刻はノグチが並々ならぬ情熱を傾けたものであり、その一つである《プレイスカルプチュア》は、北海道札幌市のモエレ沼公園、香川県高松市の山椒山公園など、国内数か所に設置されていますが、赤い色のものは水戸の《プレイスカルプチュア》が日本で唯一となります。

こどもたちには、よじ登ったり、またがったり、自由に遊んでいただき、ノグチが意図したように、是非、皆さまの日常生活の中で‘アート’を身近に感じていただけましたら幸いです。

プレイスカルプチュア

2021年制作
鋼鉄
幅267.4㎝、奥行267.4㎝、高さ82㎝ 
所蔵=茨城放送